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  • 執筆者の写真Ryuichi Komatsu

絶対なる『武器』


こんにちは!


新型コロナウィルスの影響でスクールの活動もできない毎日が続いています。


こんな中ですができることをしようと思い、ブログを更新することにしました。


前回はブラジルサッカーの源流であるストリートサッカーについて書きましたが、今回はその続編です。


一説によると、ブラジル全土には783のプロサッカーチームがあり、15000人程度のプロサッカー選手が存在するようです。


もちろんその全てがサッカーのみで裕福な暮らしができるような恵まれた環境ではないでしょうが、それだけいればストリートサッカーに元プロと名乗るオッチャンがいるのも頷けますよね。


星の数ほどの選手達が所属クラブで日々レギュラー争いをして、試合に出て活躍すれば国内や海外の有名クラブに移籍できたり、ブラジル代表に選ばれたりしていく訳ですが、サッカー大国の中でもトップ中のトップには一体どんな選手が這い上がっていくのでしょうか?


幸い僕はフットサルでは世界のトップ選手と対戦したり話をする機会に恵まれましたので、今回はそのお話をします。


今僕がスクールでテーマにしている『個』の育成とは、少年期にどこに行っても通用する個人個人の基本的なスキルをまずは磨き上げましょうというスタンスで、どちらかというとドリブル、パス、シュート、判断力といったオールラウンドな能力を総合的に鍛えることを意味しています。


ブラジルでプロになるような選手たちはみんなそういった基礎は当たり前に持ち併せているので、その先に必要なモノは一体何なのでしょうか?


それは他人には絶対に負けない自分の「武器」を持つことだと考えています。


例えば中村俊輔選手のフリーキックは世界でも有数のレベルにあります。


現在41歳で身体のキレや体力的な面では若手に劣ると思いますが、その圧倒的な技術が必要な場面では、試合に使ってもらえるチャンスは多分にあります。


これが仮に何の「武器」も持っていないベテラン選手だったら、チャンス自体が巡ってこない可能性が高いです。


そして上に這い上がっていけたり、監督やチームメイトの信頼を勝ち取っていく選手は、そういった与えられたチャンスを逃さずに結果を出します。


プロ選手にとって自分の「武器」がそのチームの中で一番でなくなってしまったら、生き残っていくのはかなり厳しいんです。


中村選手のような左利きで技術のあるFKのスペシャリストは、通常はチームに一人いれば十分です。


同じような特長の選手を二人揃えるよりも、違った特長を持った選手を揃えたほうが戦術的にも幅が持てるし、勝つためにはずっと現実的になります。


上のレベルに行っても秀でることができるような「武器」を持つことは、選手としての生命線になってきますが、中には「武器」を最初から持っている選手もいます。


例えば足がメチャクチャ速いとか、背がずば抜けて高い選手です。


ただ、そういった武器を生まれながらに持っていたとしても、例えば技術が全然なかったとしたら、ライバルはたくさんいる訳ですから生き残っていくのは難しいでしょう。


ですから絶対的な「武器」を持つこと自体も半端じゃなく難しいんですが、もうすでに持っていたとしても慢心することなく、第二、第三の武器も持てるように常に努力していくことが大事です。


なぜこの時期にブログでこのテーマを書くのかと言われたら、今学校もサッカーも自粛中で時間のある子どもたちにとって、自分の特長や「武器」についてじっくり考えることができる良い機会にできると思いますし、自分一人での練習となるとできることは限られますが、自分が磨きたい技術をひたすら自主練することもできる期間だからです。


例えばFKは試合中にそう何度もある訳でもないし、実際に蹴るのはチームで一人しかいない訳ですから、それをチーム全員で練習するのは効率的ではありません。


要するに特殊な「武器」というのは、どちらかというと全体練習よりも自主練習や個人練習で、各自で得意な一芸を磨き上げていくというのが僕のイメージなんです。


とにかく絶対なる「武器」を磨き続けること、そしてそれ以外の「武器」も持ち併せることができれば、さらに高い競争も勝ち抜いていける可能性が高くなります。


そういった技術面に加えて、サッカーインテリジェンス、不屈の精神力や人間性が備わった時、ワールドカップで大活躍するような偉大な選手になるのではないかと考えています。




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