こんにちは!
前回は僕の指導哲学に関して、ブラジルから受けた影響と絡めて書きましたが、ブラジル人の技術の高さの源となっているのが「ストリートサッカー」です。
直訳すると「路上でやるサッカー」となりますが、残念ながら近年はブラジルでも路上でサッカーをするようなことは少なくなってきているようです。
ただ、日本は公園でボールを蹴れる所が少ないですが、ブラジルの場合は公園には必ずと言っていいほど小さなフットサル場があって、ボールを蹴っている人たちがいるんです。
僕が初めてブラジルに行ったのが2002年だったんですが、チーム練習がないときはよく公園に行ってストリートサッカーなのかストリートフットサルなのかはよくわかりませんが、とにかく知らない人たちとゲームをして楽しんでいました。
今回はそこのブラジル流ストリートサッカーについてご紹介します。
その公園は広かったので、下がコンクリートのフットサル場が三つ並んでいました。
ボールは誰かしらが持ってきているので、誰かが公園でボールを蹴っていると、知らない人でも一緒に試合しようぜ!という流れになってゲームが始まります。
年齢性別は関係なく、色んな人が混ざってやるんですが、コートが三つあるので自然と上級レベル、中級レベル、初級レベルという具合に階級ができてきます。
各々がレベルに合ったコートに加わっていき、人数が多くなると勝ち抜き戦が始まります。
二点先取の勝ち残りで、審判はいないので良く判定で揉めたりしました。笑
しかも使っているボールの持ち主が帰ってしまうと、ボールを持っている人が新たに現れるまで休憩なんてこともありました。笑
みんな一時間か二時間もしたら疲れて帰るので、当然そうなります。
でも公園のフットサル場には朝から晩まで誰かのボールで、何人かはボールを蹴っている人たちがいて、ほぼエンドレスでゲームが続いている。
そんな中に元プロとかいう上手いオッちゃんがいて、足自慢の小学生とガチンコで対戦してたりするのがブラジルのすごさです。
因みにTVでサッカーの試合があった後なんかは、みんなテンション上がってサッカーしたくなるのか、いつもよりストリートサッカーに参戦する人が多かったりします。笑
サッカーやフットサルはチームスポーツなので、個人的にやりたいと思っても場所がなかったり、仲間と時間が合わなかったりするんですが、ブラジルではちょっとボール蹴りたいなって思ったら公園に行けばできちゃいます。
自分ではボール持ってなくても大丈夫だし、シューズなくて裸足でやってる人もいました。
ブラジルではサッカーは誰もが楽しめる「遊び」で、その「遊び」を極めた職人たちのトップがサッカーのブラジル代表チームのようなイメージですね。
一体どうしたらそんなすごいフットボール文化をバックボーンに持つ国に、日本は勝つことができるのかと、当時の僕は思いました。
良い選手がたまたまその世代に揃うとか、ブラジルとの差はその程度のことでは到底埋まらないんだろうなと。
今では日本サッカーのレベルも上がってきて、ワールドカップに出て当たり前、ヨーロッパのビッククラブに所属する日本人選手も出てきました。
ただブラジルのようにW杯で優勝するためには、ヨーロッパの有名クラブで不動のレギュラー、バロンドールの候補に入るような日本人選手が出てこないといけないし、それには少なくともあと50年くらいは必要なのかなと、個人的には考えています。
僕が生きている間にサッカーかフットサルで、一度でもW杯で日本が優勝することができたら、それはとんでもないことなんだと。
そこにホンの少しでも関わることができたらというのが、僕のひとつの「夢」です!
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