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  • 執筆者の写真Ryuichi Komatsu

『技術』は一日にして成らず

更新日:2020年4月24日

明けましておめでとうございます!


2020年も導夢フットサルスクールをよろしくお願いいたします。


今回のタイトルですが、「ローマは一日にして成らず」ということわざを、僕のフットボール選手育成のイメージになぞらえて、自分流に表現してみました。


当スクールの育成コンセプトについてはHPに詳しく載せてありますが、とにかく小学生年代で子どもたち一人ひとりの「個」を磨き、その後のフットボールライフを支えていけるような基礎技術を身につけることを目指します。


「個」という表現から、色々なイメージやプレーを連想することができると思いますが、一番磨いてほしいのが『技術』です。


他にも「体力」、「走力」、「筋力」、「戦術理解力」、「精神力」、「人間力」といった「個」もあるでしょうし、どこを重視するのか、指導者や対象の年代によって異なるでしょう。


決して「正解」が存在するような問いでもないと思います。


ただ、僕がそのように考えるのは以下のような理由からです。


2016年のとあるレポートによると、


【欧州サッカーリーグでプレーする国別、外国籍のサッカー選手数】


1位ブラジル

469人


2位フランス

312人


3位スペイン

201人


・・・


41位日本

27人




なんとブラジルは日本の約17倍ものサッカー選手をヨーロッパに輸出しているようです。


フットサルはまだマイナーなので、ヨーロッパのチームの外国籍をブラジル人選手が埋めている割合はサッカーよりはるかに高いです。


それには色々な理由があります。


ブラジルはサッカー大国なので、選手の輸出がビジネスとして確立されているし、プロスポーツ選手のビザが取りやすいとか、元々はヨーロッパからの移民が多いから、言語の障害も少なく馴染みやすいとか、ラテンの明るい気質で外国にも溶け込んでいきやすい等々。


しかし一番は、今も昔もブラジル人選手のレベルが高く、外国籍選手として獲得した時に活躍する傾向にあって、とにかく評価が高いからです。


実際にフットサルで僕が見てきた経験からも、ブラジル人選手はとにかく基礎技術がみんな高いです。


それはブラジル人がみんな、ドリブルで相手を翻弄できるような凄まじいテクニックを持っているという意味ではありません。


確かにそういう類の、派手で目立つような選手もいることはいます。


ただ、サッカーはチームスポーツなので、ネイマールのようなスター選手よりもそれを陰で支えているようないぶし銀の選手の方が実際は遥かに多いんです。


チームにいる全ての選手に、それぞれ得意なプレーもあれば苦手なプレーもあります。


ただ、チーム全員に共通して必要とされるのが「止める」、「蹴る」、「運ぶ」といった基礎技術です。


ブラジル人選手は、そういった誰でもできなければいけない基本的な技術の質が、他の国の選手たちの平均より圧倒的に高いです。


それはなぜか??


ストリートサッカーなど、小さい頃からボールを足で扱う文化があって、ボールに触ってきた回数や年月が、他国とは違い過ぎるからだと僕は考えています。


単純にサッカー人口も多いから上手な選手が多いとか、他にも様々な理由があるにせよ、足で扱うという特殊なスポーツにおいて、幼少期から始めるメリットは限りなく大きいはずです。


だからといって小さい頃からサッカーだけやれという訳ではなくて、他のことをしていても、サッカーも幼少期から始めておけば、後々本気で取り組んだ時にかなり有利になります。


「個」から連想できる能力のうち、『技術』だけはいち早く練習し始めることで得られる恩恵が果てしなく大きい。


そして『技術』とは、決して一朝一夕で身につけられるモノではなく、長い年月練習し続けることによってようやくカラダに染みついてくる努力の賜物です。


想像してみてください。


ゴール前、シュートを他の選手よりボール一個分正確に蹴ることができれば、得点数が増えます。


ラストパスを他の選手よりボール一個分正確に蹴ることができれば、たくさんアシストできるでしょう。


大事な場面で技術を発揮するためには、「自分なら絶対できる」と信じ込めるくらいの絶対的な自信や練習量が必要です。


僕は幼少期からそのボール一個分の技術にこだわってほしいんです。


今自分が蹴ったボールは、狙った所からボール何個分ずれていたか?


その差を埋めるためにはどうしたら良いのか?


上手い選手と比べて、自分にはどこが足りないのか?


狙った所に蹴れたとしても、ボールの強さや回転、軌道はイメージ通りだったか?


できるできないは別として、そこが今の自分の技術の現在地として認識し、時間をかけて磨き上げていかないといけない。


僕自身もプレーの技術を磨き続け、しっかり良い手本を示すことができる指導者でありたいと思っています。




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